南アフリカだけに生きる植物たち
ピンクッションやプロテアなど、最近では花屋でも人気の南アフリカの花々。
はじめて南アフリカに行った2015年、当時はエリカなど小さな花はありましたが、プロテアやピンクッションなどは日本で見たことはなく、その独特の美しさの虜になりました。

世界の植物区系
植物学的な話になりますが、地球上の植物の分布ごとに植物区系というものがあります。

日本は主に「全北植物区界」に位置し、主な植物はマツ科、ヤナギ科、サクラ属、クリ属、カエデ科などです。聞けばその植物の特徴や姿が浮かんでくると思います。
日本でも石垣島などは旧熱帯植物区系界に属します。石垣島などに行かれたことがある方は、植物の様子が全く違うのが分かるのではないでしょうか。
日本が位置する「全北植物区界」は北米~ヨーロッパ大陸と、とても広範囲ですが南アフリカの「ケープ植物区界」は他の区界と比べると非常に狭く、点くらいの範囲しかありません。主な植物は、エリカ属、アロエ属、マツバギク属です。
ハートの中心に位置する森林プラットボス
アフリカ大陸の最南端に位置するプラットボス森林は、このケープ植物区系界の中心に位置しています。
プラットボスの周辺も森林なのですがミルクウッドだけの森となっており、すぐ近くのプラットボスだけが発見当時13種類の南アフリカ固有種の森だったことと、この位置関係から「ハートの中心に森が位置しているようだ」と、森の神秘性をエッセンスの作り手メリッサは語っています。
下の図では、ピンクの部分が「ケープ植物区系界」で、小さな点がプラットボス森林の位置です。

生育エリアが狭いということは、それだけ絶滅の危機に瀕しやすいことでもあり、多くの植物が絶滅危惧種となっています。
南アフリカだけに生息する、この「ケープ植物区系界」の心を表すようなプラットボスの森からの贈り物「アフリカンツリー太古の森のミスト」と、このエリアだけに自生する花々の息吹を生地として「アフリカンワイルドフラワー」シリーズとして、貴重なこれらの植物のエネルギーを感じていただけたら嬉しいです。